ChatGPTで「校正してみた」編Part1

ChatGPTの活用例として、「文章の校正」ができる。という話を聞きましたので、まずは本当に校正者の代わりになるのかについて検証してみます。

※ChatGPTは誰でも無料で登録できるバージョン3.5のほうを使用しています。

ChatGPTで校正はどこまでできるか?

まずは、原稿の誤字脱字、用語の統一、助詞の間違い等について。ChatGPTに文章を読ませて確認してみます。
元となる文章もChatGPTに書かせました。プロンプトは以下のような単純なもので、

「ChatGPTのビジネス活用について200字以内で」としてみました。
※「文章を書かせる」編はまたそのうちやってみようと思います。

いざ出力

あっという間にこんな文章が出来上がりました。

さて、元の文には誤字脱字はなさそうですので、意地悪をしてわざと何箇所か間違いを入れてみました。どこに間違いがあるか、ご自身でも校正してみて下さい!

ChatGPTは、企業やビジネスにおいて、カスタマーサポートやオペレーション、マーケティング、人事などの分野で活用することができます。例えば、ChatGDPを使ったカスタマー・サポートでは、24時間365日の対応や、高度な自動応答、人口知能によるチャット分析など、従来のカスタマーサポートと比較して大幅なコスト増加やサポート品質低下が期待できます。また、マーケティングにおいては、ChatGPTを利用したチャットボットによる顧客のセグメンテーションや、キャンペーンの実施、顧客の嗜好分析など、顧客のニーズに合わせた最適な提案ができます。他にも、ChatGPTを活用した業務自動化や。オペレーションの効率化、人事における採用先行やトレーニングなど、様々なビジネスに応用できる可能性のあります。

この間違いがある文書をChatGPTに校正してもらいます。

「校正者」になってもらうためのプロンプトをChatGPTで作る

ChatGPTで大切なのは「プロンプト」づくりと言われてますが、このプロンプト作成も「ChatGPTに、ビジネス雑誌のプロの校正者になってもらうためのプロンプトを作成してください」と、作ってもらいました。

できたプロンプトは以下の通り。

なかなか詳細なプロンプトが出来上がりました。校正者として求めている要求も高い! このままやってもいいのですが、「起業家精神」など今回の校正内容には合わない部分は取って、以下のように少し修正。さらに「出力フォーマット」を指定しました。

プロンプト:あなたはビジネス雑誌の編集チームに加わることになり、プロの校正者として採用されました。ビジネス雑誌の記事には、ビジネス戦略、経済、テクノロジーなど、多岐にわたる分野が含まれます。今回は「ChatGPTのビジネス活用」をテーマとした200字程度の文章の校正です。プロの校正者としての能力を証明してください。
1.「ChatGPTのビジネス活用」に関する記事の校正を行ってください。経済指標や市場トレンドについて正確に伝えられているか、論理的な展開になっているか、文体が一貫しているかを確認してください。
2.技術に関する記事の校正を行ってください。技術用語や業界用語が正確か、記事の内容が技術的に正確で理解しやすいか、または読者が興味を持ち続けるかを確認してください。
これらの課題を解決するために、ビジネス雑誌の校正者として必要なスキルや知識、そして経験を駆使して、正確で読みやすい記事に仕上げてください。
出力フォーマット:
1,間違いの箇所を箇条書きで抜き出して、どの部分が間違いかを明確にする。
2.修正の提案を入れる。修正案が2つある場合は2つとも書く。
3.すべて修正した状態で全文を出力する。

ちょっとプロンプトを書き慣れていないので、どうかな? とは思いつつ、とりあえずこれで校正させてみましょう。

校正結果を出力。正解率は5割程度でした!

さあ、答え合わせをしてみましょう。

以下のとおり間違えている箇所を赤字にしてみました。全部で8箇所です。

ChatGPTは、企業やビジネスにおいて、カスタマーサポートやオペレーション、マーケティング、人事などの分野で活用することができます。例えば、ChatGDPを使ったカスタマー・サポートでは、24時間365日の対応や、高度な自動応答、人口知能によるチャット分析など、従来のカスタマーサポートと比較して大幅なコスト増加やサポート品質低下が期待できます。また、マーケティングにおいては、ChatGPTを利用したチャットボットによる顧客のセグメンテーションや、キャンペーンの実施、顧客の嗜好分析など、顧客のニーズに合わせた最適な提案ができます。他にも、ChatGPTを活用した業務自動化や。オペレーションの効率化、人事における採用先行やトレーニングなど、様々なビジネスに応用できる可能性のあります

まずはChatGPTが間違いをきちんと指摘できた箇所から。
「ChatGDP」→「ChatGPT
「品質低下」→「品質が向上
「業務自動化や」→「業務自動化や
「可能性あります」→「可能性あります」

8つの誤りから、4つを抽出しましたので正解率は5割。半分という結果になりました。

ChatGPTが見逃した箇所は以下の4つです。
「カスタマーサポート」→「カスタマーサポート」。これは、ワードの校正機能でもできる用語の統一です。他2箇所は「カスタマーサポート」なので、統一を指摘してほしかったのですが。
人口知能」→「人工知能」
「コスト増加」→「コスト削減」
「採用先行」→「採用選考」

という結果でした。

でも、ChatGPTに出力させた「修正後の文章」を見ると、「カスタマーサポート」「人工知能」「コスト削減」はちゃんと直っていました。もともと、ChatGPTに作らせた文章でしたからその影響もあったのかも? ちなみに、完全に見落としているのは「採用先行」という結果でした。

ついでに言えば、あんな詳細なプロンプトはきっと必要なかったように思います。

結論:ChatGPTで校正をはできるか?

 まあ、誤りの指摘としては30点程度のでき栄えでしょうか? 校正者の代わりに校正をお任せできるか? といえば0点ですね(厳しい?)。わずか200文字の原稿で、半分しか間違いを見つけられなかったというのは、仕事で使えるレベルではありません。

使うか、使わないかはあなた次第ですw

あっ、あと「そもそもプロンプトがなってない!」などございましたらご指摘いただけますと幸いです。

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